コマンドスタイルの使い方
参考のため、コマンドスタイルで書いた場合のプログラムを残しておきます。
オブジェクト指向スタイルと違って、全て「plt
」を通して操作しているのがお分かりいただけると思います。
import matplotlib.pyplot as plt # 図を表示する領域を確保します plt.figure() # 全体を、縦1横2に分けた1つ目に描画 # |-----+-----| # | /// | | # | /// | | # | /1/ | 2 | # | /// | | # | /// | | # |-----+-----| plt.subplot(1, 2, 1, title='121') plt.plot([1, 2, 4, 8, 16]) # 全体を、縦2横2に分けた2つ目に描画 # |-----+-----| # | | /// | # | 1 | /2/ | # | | /// | # |-----+-----| # | | | # | 3 | 4 | # | | | # |-----+-----| plt.subplot(2, 2, 2, title='222') plt.plot([1, 4, 8, 4, 1]) # 全体を、縦2横2に分けた4つ目に描画 # |-----+-----| # | | | # | 1 | 2 | # | | | # |-----+-----| # | | /// | # | 3 | /4/ | # | | /// | # |-----+-----| plt.subplot(2, 2, 4, title='224') plt.plot([0, 2, 1, -4, -2]) # 全体のタイトルを設定 plt.suptitle('matplotlib test') # 全体を表示 plt.show()
オブジェクト指向スタイルとほぼ同じプログラムになります。ただ「これをやって、次はこれ」という手順に従わないといけませんし、プログラムを部分的に切り抜いたり、順番を入れ替えたりできないのも不便に思います。
“オブジェクト指向” は既にプログラミングの世界において市民権を得ており、エンジニアを目指す人にとって理解すること・慣れることは避けては通れない課題となっております。オブジェクト指向に慣れていただくためにも、この記事で紹介したコマンドスタイルではなく、オブジェクト指向スタイルの方を使うように意識して下さい。
(おまけ)すべてがオブジェクト
以下は Ruby の紹介文になります。
すべてがオブジェクト
理想的な構文を見つけようと、Matzは当初、他の言語を調査したそうです。 その時のことを思い出して、Matzは「Perlよりも強力で、Python2よりもオブジェクト指向な言語が欲しかったんだ」と語っています。
Rubyでは、すべてのものはオブジェクトです。
Rubyとは
「オブジェクトとは?」という言葉の意味を調べ始めると、すぐに大量の、しかも難関な言葉を目にすることになると思います。例えば「カプセル化」や「ポリモーフィズム」等です。どれも大切な概念ではありますが、先ずは前の記事で記載したように、対象の何かについて呼びかけをしているというのをイメージしてみて下さい。「主語 . メッセージ」という関係です。
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