【たしかに分かりやすい】
2011年発売の「3ステップでしっかり学ぶC#入門」の改訂版。
何も分からないけどプログラミングには興味があるという方、これまで何度もプログラミングに挑戦して挫折してしまった方に最適な一冊。
書籍紹介
次こそは、プログラミングを習得するぞ!
プログラミングをやってみたいけど、そもそも何から始めていいのか、、、
手はじめにAmazonで高評価の本を選んで買ってみたものの、何が書いているのかさっぱり・・・。
そんな悩みを抱えている人は多いですよね。
IT書籍って読み手のレベルに合わせて適切な内容となっているかは超重要。
Amazonで高評価の本はわりと中・上級者向けだったりするので初心者が手を出すべきものじゃないんですよねー。
“入門”って書いてあるのに内容がチンプンカンプンってよくあること。
本書は、”入門”と書いてある通りに何も分からなけどプログラミングをやってみたい!
という方にオススメの一冊。
オススメのターゲット層
- プログラミング未経験者
- プログラミング初心者、初級者
- プログラミングで挫折してしまった人
評価ポイント
分かりやすさ:★★★★★
難易度:★
実務で使えるレベル:★
本書のポイントでもあるステップを踏んで学べるので理解はしやすいです。ページ数は352ページと多いですが文字の大きさ、余白、画像などが初心者向けになっているので圧迫感もなくスムーズに学べます。
プログラムコードもダウンロードが可能。よく分からなくなっても正解のプログラムが見られるので初心者にとっては安心ですね。
難易度は初心者レベル、あまり時間をかけずに一気に終わらせるのがよいでしょう。
時間が取れる人は1週間程度、あまり時間が取れない人でも1日1章ぐらいのペースで学ぶのをオススメします。
本書はあくまで初学者向けなので完璧に仕上げても、実務でそのまま役に立つレベルではありませんのでそこはお気をつけください。
また、他の言語でもこの「3ステップ」シリーズの書籍がありますが、
次の機会で紹介したいと思います。
セクション別のポイント
0章 開発環境の準備
情報が少し古いため、環境構築は戸惑ってしまうところがあるかもしれません。
なお最新の開発環境構築はこちらを参照してみてください。
『Visual Studio 2019 Community インストール手順』(※2021年7月20日現在)
1章 プログラムとは何か?
初心者にとっては少し抽象度の高い情報なのでかえって分からなくなってしまいそうですが、進めていくうちに理解が深まるので、最初のうちは ”ふーん” ぐらいでいいのではないかと思います。よく分からなかった人は一通り最後まで進めてから読むとよいかもしれません。
第1章で重要なのは、1-4からの『C#プログラミングの手順』となります。この章はここだけ理解できればOK。
2章 プログラムの作成
第2章からは実際にプログラムを作ることになります。 『プログラム作成』といいつつ開発統合環境のVisualStudioを触ってみる。といったろころでしょうか。
3章 C# プログラミングの基本
3章からプログラミングをするうえで超重要な項目が続いていきますね。
この章は
・コメント
・デバッグ
これを抑えればOK。デバッグを使いこなすだけでも、今後のプログラミングの成長度合いが格段に上がります。
4章 演算と変数
ここからつまづく人がちらほらと出てくるところですね。とはいえ、ポイントさえ押さえれえば心配する必要はありません。
・演算処理(いわゆる四則演算「足し算」、「引き算」、「掛け算」、「割り算」のことです。)本書はC#について解説していますが、四則演算のルールはどの言語でも一緒です。
・変数…変数はものすごく重要! 最初は解説を見てもパッとイメージがわかない人も出てくると思いますが、まずはサンプルコードを実際に書いて動かしてみると少しづつ分かってくると思います。
ほら、ここでデバッグを使うんです!
5章 データ型
データ型いろいろ出てきますが、すべて一度に理解しなくても大丈夫。 その時々に必要なものを理解すればいいので。
初級者はまず次の3つをしっかりと押さえておきましょう。
int
string
bool
6章 条件分岐
ここからプログラミングっぽい内容に移ってきますね。 条件処理があることでプログラムによる複雑な動きができるようになるといっても過言ではありません。
ここでも、サンプルコードを記述してその動きをしっかりとデバッグを使って確認してみてください。
7章 繰り返し処理
実際にはwhileは実務ではあまり使っていません。使えないわけではないのですが、直観的にコードが分かりにくくなるのが私の感想。
実務でのくり返し処理は、「7-4」のforの方を多用していますね。
8章 例外処理
プログラムをしていると、必ずと言っていいほど予期せぬエラーが発生します。PCやWebシステムを触っていると何からのエラーになってしまった事はあるかと思います。プログラムを想定外の状態になったらエラーとしてシステムを止めないといけないんです。その想定外をちゃんとキャッチする為に例外処理が必要となります。
9章 配列
配列は、4章「変数」が集まったものととりあえず考えてもらえれば。ここも実際にコードを記述してデバッグしながら動きを見ると理解が早まります。
10章 クラス
本書の最大の難所かつ今後プログラミングを理解するうえで重要なもの。とはいいつつ、初心者にとってはかなりの難易度。サンプルコードをデバッグしながら動きを確認してもらえればよいかなと。本書だけで、理解を深めるには難しいかもしれませんが。
でも分からなくても大丈夫。 まずは雰囲気だけでも味わっておきましょう。
11章 クラスの継承
初心者レベルだとちゃんと理解するのは難しい。10章が理解できた人のみチャレンジするのもありです。
まとめ
プログラミングを触ったことがない人、もしくは過去にチャレンジしたけど最初から挫折してしまった人にはオススメの本です。やはり、プログラミングをしていてビジュアルで反応が得られるのはやっていて楽しいですよね。
この書籍だけで、仕事ができるようになる!
とはいきませんが。 プログラミングをこれまでやった事がない人にとってはかなりの成長です!
書籍情報
著者:杉浦 賢(ずぎうら けん)
ソフトウェア会社の新人研修、コンピュータ専門学校の講師
出版社 : 技術評論社; 改訂2版 (2017/9/26)
発売日 : 2017/9/26
言語 : 日本語
大型本 : 352ページ
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